チョコレートショップは、福岡市博多区綱場町にある、
博多で愛され続けるチョコレート専門店です。
「九州一お客が集まる洋菓子店」の歴史と成長の秘密を
2代目佐野隆社長に伺います。
「ふくやに学んだおもてなしの心」
(約20年前)明太子のふくやさんをよく覗きに行っていた。
常に、どこの支店に行っても素晴らしい笑顔。
それは、親しい友達にするような素晴らしい笑顔だった。
僕はそれまであんな接客を、500円や1000円の商品を売っているところで受けたことがなかった。
そこに感動した。
たまたま(ふくやの)川原正孝社長にお会いする機会があった時、怒られて目が覚めたことがある。
それまで親が守ってきた職業を、僕は無くならそうとしていた・・・。
「老舗の責任を果たせ。それは継続することやろ。
お客様の為に継続していくことやろ。頑張れ、それが老舗の責任や」
小さい大きいは関係ない。
続けること、それが親の為でもあり、お客様の為でもある。
そして、自分の人生の為でもある。
こっぴどく怒られて、目が覚めた。
今のチョコレートショップがあるのはふくやさんのおかげ。
その出会いがなければ、ずっと見守って頂かなければ今はない。
(この出会いがなければ)僕自身のチャンネルは変わっていなかった。
(川原社長が言われた)生き方、商品に対してのクオリティ、
大事にしていくんだという部分、そこに親父の魂がリンクしてきた。
その当時はわからなかったが、ふくやの接客は(いま思えば)「おもてなし」だった。
それまでケーキ屋さんはショーケースがある、
ショーケース越しに商品を渡す、それが一般的。
僕たちは、
お客様が見えなくなるまで「本当にありがとうございます」とお辞儀をしていた。
社員もその時いなかったから、僕一人だったから、
そこ(お辞儀)から始めました。
そうすると交差点の真ん中に店があったから、
信号待ちで停まっている車が「あれはなんや?」と。
僕は狙ったつもりでやっていたわけではなく感謝の意味でやっていたのことが、
「あの店は面白いな」「なんじゃあれ?」
というところからお客様につながっていった。
最高の笑顔で、見た瞬間にニコッと笑って「いらっしゃいませ」と、
笑顔が、本当に自然に出るようになったのが一番だと思います。
それから20年以上たっていますが、パティシエが表で頭を下げるのは今だに変わっていない。
1年生・2年生パティシエが、まずお客様に対して出迎える。
我々パティシエは、
「作って何ぼじゃない。作るだけを売っているのではない。
作り手がどれだけお客様に感謝できて、はじめて菓子屋。
パティシエパティシエと言われて、えらくなるんじゃなくて、
僕たちはお客様に作って食べて頂く、
このことをパティシエがわからないと、ただ裏で黙ってケーキをつくるだけだと、
『チョコレートショップのパティシエ』ではないと思う。
これが今までずっと変わらないチョコレートショップの『伝統』です」
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株式会社カウテレビジョン
カウテレビジョンは2004年企業専門の映像制作会社として創業。インターネットTV局という客観的なメディアをもち、企業の主観による情報発信ではなく”客観的な情報発信”をお手伝いすることを主眼に、報道ドキュメンタリーの形式による取材を心がけています。
◎インタビュアー:高橋康徳
元テレビ西日本(フジテレビ系)報道記者。911テロ取材をきっかけに独立を決意。
ニュース・ドキュメント番組の制作実績4500本。世界で活躍する日本人経営者をインタビューし、インターネットテレビ局で配信中。